折れず、曲がらず、良く斬れる。


日本が世界に誇る、刀剣類の最高峰である日本刀の中から、
とくに名刀と呼ばれる有名な刀をいくつかご紹介。

刃長の長さ、反りを画像で比較できるようにしてみました。
(刃長とは:切っ先から棟区までの水平直線距離)


真面目かっ!







大包平(おおかねひら)
作者:包平/銘:備前国包平作
刃長:89.1cm
※画像は精巧なレプリカ
日本刀の最高傑作として知られ、童子切と並び称されて「日本刀の東西の両横綱」と例えられることもある。備前池田家の重宝であり、池田輝政に「一国に替え難い」と云わしめたほどの名刀。
東京国立博物館所蔵【国宝】




作者:安綱/銘:安綱
刃長:79.9cm、反り2.7cm
天下五剣のひとつで大包平と並んで優れた名刀とされる。酒呑童子の首を切り落としたという伝説からこの名が付いた。切れ味に関しては積み重ねた六つの罪人の死体を切断しただけではなく、刃が土台まで達したという逸話が残っている。
東京国立博物館所蔵【国宝】




三日月宗近(みかづきむねちか)
作者:三条宗近/銘:三条
刃長:80.0cm、反り2.7cm
天下五剣のひとつで三日月の由来は刃文に三日月形の打除けが数多くみられることによるものとされる。豊臣秀吉の正室高台院(寧子)が所持し、その遺品として徳川秀忠に贈られ、以来徳川将軍家の所蔵となっていた。
東京国立博物館所蔵【国宝】




鬼丸(おにまる)
作者:国綱/銘:国綱
刃長:78.2cm、反り3.2cm
天下五剣のひとつで鬼丸国綱(おにまるくにつな)とも呼ばれる。鬼丸の由来は北条時政が毎夜毎夜、夢に現れる小鬼に苦しめられていたところに翁(太刀国綱)が現れ〜(中略)〜それ以来、小鬼が現れなくなったという事件により、この太刀を鬼丸と命名したといわれている。
【皇室御物】




数珠丸(じゅずまる)
作者:青江恒次/銘:恒次
刃長:81.1cm、反り3.0cm
天下五剣のひとつで数珠丸の由来は日蓮が所持していたと言われており、その際、柄に数珠を掛けていたことからこの名が付いたとされる。
本興寺所蔵【重要文化財】




大典太(おおでんた)
作者:典太光世/銘:光世
刃長:66.1cm、反り2.7cm
天下五剣の一つで大典太光世(おおでんたみつよ)とも呼ばれる。もともと足利将軍家の家宝であったが、足利家の没落により豊臣秀吉のものとなる。その後、前田家に代々伝えられた。切れ味に関しては積み重ねた死体の二体の胴体を切断し三体目の背骨で止まったといわれている。
前田育徳会所蔵【国宝】




大般若長光(だいはんにゃながみつ)
作者:長光/銘:長光
刃長:73.63cm、反り3.03cm
備前長船派の刀工、長光の代表作として名高い太刀。室町時代に他に類をみない銭六百貫という代付がなされたために、大般若経六百巻に引き合わせてこの優雅な名前がついた。高低の差が大きく華やかな刃文が特色。
東京国立博物館所蔵【国宝】




青木兼元(あおきかねもと)
作者:孫六兼元/銘:兼元
刃長:70.6cm、反り1.51cm
孫六の作刀の中でも最高傑作と評される一品。 刃紋はいわゆる「関の孫六三本杉」と呼ばれる特徴を有している。
【重要美術品】




小竜景光(こりゅうかげみつ)
作者:景光/銘:備前国長船住景光
刃長:73.63cm、反り3.03cm
はばきもとに精緻な倶梨伽羅竜の彫り物があることからこの名がついた。 後世に磨上げ(寸法を縮めること)がされているが、なお腰反リが高い。
東京国立博物館所蔵【国宝】




獅子王(ししおう)
獅子王 獅子王




古今伝授の太刀行平(こきんでんじゅのたちゆきひら)
作者:豊後国行平/銘:豊後国行平作
刃長:約80.0cm、反り:約2.97cm
安土桃山時代、細川藤孝(細川幽斎)より烏丸光広への古今伝授の際に贈られたためこの名で呼ばれている。
永青文庫所蔵【国宝】




鬼切(おにぎり) ※別名:髭切
作者:不詳/銘:安綱(國綱)
刃長:約85.4cm
※約85.4cmは刀身(全体)の長さの可能性あり
鬼切の由来は平家物語の中で書かれている鬼の腕を切ったという逸話による。名を改めることが多く、別名の「髭切」としても有名。当初「安綱」と刻銘してあったが、後代に安の字に字画を加えて「國綱」したと伝えられている。
北野天満宮所蔵【重要文化財】




宗三左文字(そうざさもんじ) ※別名:義元左文字
作者:左衛門尉安吉/銘:右記参照
刃長:約54.5cm(一尺八寸)
※もとは約78.8cm(二尺六寸)あったといわれているが真偽は不明
その所持主の移り変わりから天下取りの刀ともいわれる。(主な所持主:武田信虎→今川義元→織田信長→豊臣秀吉→豊臣秀頼→徳川家康)
信長が取得した際に短く磨りあげられ「永禄三年五月十九日 義元討捕刻彼所持刀 織田尾張守信長」と刻印した。
建勲神社所蔵【重要文化財】




蛍丸(ほたるまる)

作者:来国俊/銘:無銘
刃長:約101.36cm(三尺三寸四分五厘)
蛍丸の由来は刃こぼれした刀に蛍が群がり刀を直した夢を見て、目が覚めて見てみると本当に直っていたという伝説による。阿蘇神宮の大宮司であった阿蘇一族に伝えられていたが太平洋戦争終戦時の混乱の中で行方不明となった。
【国宝】




小烏丸(こがらすまる)
作者:天国(あまくに)/銘:無銘
刃長:62.7cm、反り1.3cm
※天国の作といわれているが真偽は不明
平家一門の家宝であったと伝えられる。刀剣としての特徴は刀身の先端から半分以上が両刃になっていることで、断ち切るよりも刺突に適した形状となっている。
【皇室御物】




へし切長谷部(へしぎりはせべ)
作者:長谷部国重/銘:無銘
刃長:64.8cm、反り0.9cm
織田信長の佩刀。名前の由来は無礼を働いて戸棚に下に隠れた長谷部という茶坊主を振りかぶらずに圧し切って成敗したことから。
福岡市博物館所蔵【国宝】




ソハヤノツルギ(そはやのつるぎ)
作者:光世/銘:無銘(切付け銘)
刃長:67.57cm
※画像は精巧なレプリカ
無銘だが光世の作と伝えられる。徳川家康の愛刀であり、家康が臨終に際して自らの死後もソハヤノツルギの切先を不穏な動きのある西方に向けて置くように遺言したというエピソードが残っている。
久能山東照宮所蔵【重要文化財】




山鳥毛一文字(さんちょうもういちもんじ)

作者:不明/銘:無銘
刃長:71.2cm,反り2.7cm
関東管領上杉家の重宝で謙信が継承した際に贈られたもの。上杉家御手選三十五腰のひとつ。名の由来は刃紋が山鳥の産毛を並べたような細やかな模様になっていることによる。
【国宝】




にっかり青江(にっかりあおえ)
作者:備中青江派/銘:無銘
刃長:約60.3cm(一尺九寸九分)
※もとは約75.75cm(二尺五寸)
江戸時代に刀剣極所の本阿弥家の鑑定により値が付けられないほどの極上品とされた。名前の由来は夜道で「ニッカリ」笑いながら近づいてくる女(妖怪)に斬りつけ、翌朝確かめたところ石灯籠が真っ二つになっていたという伝説による。
丸亀市立資料館所蔵【重要美術品】




鶯丸(うぐいすまる)




丙子椒林剣(へいししょうりんけん)
作者:椒林/銘:丙子椒林
刃長:約65.8cm
聖徳太子が佩刀したとされる7世紀(飛鳥時代)に作られた日本の直刀の一つ。現存する上古刀として最高の作として知られる。名前の由来は「丙子椒林」と書かれていることによる。解釈は多説あるが、丙子は作成された干支で椒林は作成者と考えられている。
四天王寺所蔵【国宝】




  
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